生活を支えるJCC技術 ミクロの世界を操る技術

JCCは、独創的技術開発力をもつオンリーワン企業として、目に見えないミクロの技術で生活を支えています。ここでは、どのようにJCCが貢献しているのかについてご紹介します。

アルミニウム電解コンデンサとは?

日常生活に欠かせない電子部品です。

コンデンサとは電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。ほとんどすべての電子回路、電子機器に使用されています。主な働きには、電圧を安定させる、ノイズを取り除く、などがあります。
コンデンサにはさまざまな種類がありますが、なかでもJCC製品が用いられるアルミニウム電解コンデンサは、蓄電能力、汎用性に優れているため、テレビや冷蔵庫などの電化製品や、さらにはハイブリッドカーを始めとした大型のインバーター・コンバーター機器まできわめて広範囲に利用されています。

アルミニウム電解コンデンサ

例えばこんなところに…

  • 液晶テレビ10〜60個
    液晶テレビ
    10〜60個
  • インバーターエアコン約15個
    インバーターエアコン
    約15個
  • 自動車50〜200個
    自動車
    50〜200個
  • パソコン230個
    パソコン
    230個

コンデンサの構造について知りたい方はこちら

JCCの独創的技術とは?

アルミ箔をミクロの単位で加工する技術です。

アルミニウム電解コンデンサの性能を左右する電極箔。電極箔に求められるのは、0.1mmにも満たない薄い箔の強度を保ちながら、多くの電気をより良い状態で溜めること。JCCはそれを実現する世界最高レベルの技術を確立しています。

技術① 表面積を広げる エッチング技術

コンデンサに溜めることができる電気の量はアルミ箔の表面積に比例します。そこで、小さい部品で、より多くの電気を溜めるためにアルミ箔の表面にミクロの単位の穴を無数にあけ、表面積を約200倍に拡大します。

技術② 誘電体皮膜を形成する 化成技術

エッチングによって表面積を拡大した後に、きわめて薄く緻密な誘電体皮膜を形成する化成処理を行います。コンデンサの静電容量は、誘電体の厚さに反比例するので、いかに薄い皮膜を形成できるかがポイントになります。

↑電極箔の表面を顕微鏡で
数千倍に拡大したもの

製造の工程についてはこちら

今後の展望は?

デジタル化や環境対策が進むことで、さらに活躍の幅は広がります。

電子機器のデジタル化、マルチメディア化、モバイル化が進むなか、コンデンサには小型化、高周波化、低消費電力化が求められています。高度化する要求に応えるべく、JCCは常にアルミ電極箔の機能を追究しています。また、これまで培ってきた技術を応用して、太陽光発電や風力発電からの電気変換や、インフラ設備での蓄電源など、新しい用途開発を行っています。 これからも独創的技術で社会に貢献していきます。

  • 産業機械に
    産業機械に
  • ハイブリッドカーに
    ハイブリッドカーに
  • 自然エネルギーの再利用に
    自然エネルギーの再利用に